タワーディフェンスについて


タワーディフェンスは、別名を「防衛ゲーム」と言われるように
「防衛すること」が目的のゲームです。

プレイヤーであるあなたが守るのは、例えば自分の国のお城です。
敵は、このお城を破壊すべく、次々と押し寄せて来ますので、あなた
は敵がお城に到着する前に倒せるよう、国の要所に兵士たちを配備
します。

タワーディフェンスでは、敵がお城に向かう進行経路が定められて
いますので、その経路に沿うように兵士を配備して、敵を迎え撃つ
のです。

敵は、お城以外のものを無駄に攻撃することはありません。従って
配備した兵士が敵にやられることはありません。ただ、兵士を配備
するには軍資金が必要ですので、むやみに配備すると、お金が足り
なくなってしまいます。

兵士には、素早くて短距離攻撃が得意な者や、力は弱いが長距離攻
撃ができる者など、色んな種類がありますので、敵の進行経路を考
えつつ、効率よく配備していくことがポイントであり、この「パズル
を解くような」戦略を考えることが、タワーディフェンスの面白さ
のひとつでもあるのです。

以上が基本的なタワーディフェンスの説明です。「お城」や「兵士」
などを他のものに置き換えたり、敵の経路をプレイヤーが操作できる
ようにすることなどで、様々なゲーム性が生まれる奥深いジャンルと
言えるでしょう。

タワーディフェンス(以下TD)のゲームジャンルの歴史は、
まだそれほど古くありません。
その原型となったのは1990年にアーケードゲームとして
登場した『ランパート』だと言われています。
自分が占拠した城を敵の戦船から守ることを目的とした
このゲームには、「配置」や「(城壁)修復」など、
のちのTDにも多く採用されるシステムがそろっていました。

しかし多くの方がそれと知らずに体験済みなのは
やはり『ファイナルファンタジーVII』の中で
プレイすることになったミニゲームではないでしょうか。
コンドルフォートという砦で、迫り来る神羅兵から
魔晄炉を守るという内容のイベントでした。

2006年以降、のちにTD系と定義される作品が続々と生まれ、
一つのジャンルとして確立されていきます。
代表作には、ジャンル名の由来にもなっている、その名も
『TowerDefense』や、オフィス机を戦場に見立てた
『Desktop Tower Defense』などがあります。

最近は、携帯電話のアプリや携帯ゲーム機のソフトとして、
TD系ゲームも数多く見かけられるようになりました。

DSiWareにおけるTDの代表作の一つは、『甘口!大籠城』です。
日本の城と戦国に題材をとった名作で、操作性も優れています。
また、洗練されたバランスの『スターシップディフェンダー』は、
アルテピアッツァ社長の眞島のお気に入りソフトでもあります。

明確な目的、シンプルな手段、奥深い戦略性をあわせもつ、
TD系のゲームには、まだまだ可能性が広がっていると思います。

『アロー・オブ・ラピュタ』が、このジャンルをさらに多くのお客様
に親しんでいただくきっかけとなれば幸せです。


(以上、タワーディフェンスに関する記述は、当社スタッフの
個人的な感想・意見によるものです)